「訪問看護や健診センターの面接って、何を聞かれるんだろう…」

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病棟以外の面接って経験したことがなくて、何を話せばいいか全然わからない…。志望動機も、どこまで本音を言っていいのかも正直不安です。

転職活動中に面接が近づいてくると、こういった不安は誰でも抱えるものです。特に訪問看護や健診センターのような病棟とは異なる職場への転職は、「何を聞かれるのか」「どう答えれば好印象を与えられるのか」が見えにくく、戸惑う方がとても多いんですよね。

私自身、病棟から訪問看護へ転職したとき、そして健診センターで業務を担当したとき、それぞれ面接前に同じような不安を抱えていました。「夜勤が辛いから転職したい」という本音を、そのまま伝えていいはずがない。でも、どんなふうに言い換えればいいのか……。

この記事では、訪問看護師・健診センターへの転職面接に完全特化して、実際によく聞かれる質問とOK/NGの回答例、逆質問のコツ、Web面接対応まで、私の実体験をまじえながら解説します。面接前日に読むだけで、格段に自信を持って臨めるはずです。


この記事でわかること

  • 訪問看護師の面接でよく聞かれる質問トップ5と回答例
  • 健診センターの面接でよく聞かれる質問トップ5と回答例
  • 訪問看護・健診センター共通で問われるポイント
  • 転職理由のネガティブをポジティブに言い換える方法
  • 逆質問でアピールするコツとNG例の改善パターン

看護師転職|訪問看護師の面接でよく聞かれる質問トップ5と回答例

訪問看護ステーションの面接では、「一人で利用者さんのお宅を訪問する」という仕事の特性上、自律性・コミュニケーション力・緊急時の対応力などが重視されます。面接官はこの観点から質問を組み立ててくることが多いです。

Q1:「なぜ病棟ではなく訪問看護を選んだのですか?」

訪問看護面接で最もよく聞かれる質問です。ここで「夜勤が辛いから」「体力的にきつくなったから」という本音をそのまま出してしまうのはNGです。面接官が知りたいのは、訪問看護という仕事に対する前向きな動機です。

✕ NG例:「夜勤が体力的に辛くなってきたので、日勤のみの職場を探しています。」

○ OK例:「病棟での経験を積む中で、患者さんが退院後の生活をどのように送っているのかをもっと知りたい・関わりたいという気持ちが強くなりました。治療が終わって"その後"の生活の場に寄り添うケアがしたいと思い、訪問看護を選びました。」

→ ポイント:「なぜ訪問看護でなければならないのか」を、病棟での経験と結びつけて語ることが大切です。「在宅での生活を支えたい」「退院後をフォローしたい」という言葉は、訪問看護の本質と一致しており、面接官に響きます。

🙋 私の実体験
私が訪問看護師に転職したとき、面接でこの質問をされました。「病棟で受け持っていた患者さんが退院した後のことが気になり続けていた。在宅でその方らしい生活を支えたい」という言葉で伝えたところ、「うちのステーションの理念と合っています」と言ってもらえました。病棟時代の具体的なエピソードを1つ入れると、より説得力が増します。

Q2:「一人で訪問することへの不安はありますか?」

訪問看護は基本的に一人で利用者さんのお宅を訪問します。面接官は「一人でも動けるか」「孤立しやすい環境でもメンタルを保てるか」を確認しています。

✕ NG例:「特に不安はありません。大丈夫です。」(根拠がなく、頼りない印象)

○ OK例:「一人での判断が増える点には緊張感を持っています。ただ、病棟でも急変時に一人で対応しなければならない場面を経験してきましたので、落ち着いて行動する訓練はできていると思っています。わからないことはすぐに事業所に連絡・相談できる体制があることを前提に、しっかり学びながら対応していきたいです。」

→ ポイント:「不安がない」と言い切るのではなく、「不安と向き合いながら前向きに取り組む姿勢」を示すことが大切です。また、「相談しながら働ける環境を大切にしている」という姿勢は、事業所側にも好印象を与えます。


Q3:「自動車運転免許はお持ちですか?運転は得意ですか?」

訪問看護では、自転車・車で利用者宅を移動するケースが多く、特に郊外のステーションでは車の運転が必須の場合があります。

✕ NG例:「免許はあるのですが、あまり得意ではなくて……」(自信がなさすぎる印象)

○ OK例:「普通自動車免許を持っており、日常的に運転しています。地図を読むことや土地勘をつけることも苦にならないタイプです。」

→ ポイント:免許を持っていない場合や運転が不得手な場合は正直に伝えた上で、「電動自転車での訪問でも対応できます」などと代替案をセットで伝えましょう。隠してあとからトラブルになるほうが問題です。

📝 余談:私が働く地域の話
私が現在勤務している訪問看護ステーションは、移動に片道1時間近くかかる広い担当エリアを持っています。車なしでは成り立たない職場も多いので、車での移動が可能かどうかは必ず事前に求人票で確認しておきましょう。

Q4:「夜間・緊急対応についてどのようにお考えですか?」

多くの訪問看護ステーションでは、オンコール(夜間の緊急呼び出し)当番が存在します。面接官はこの点への理解と覚悟を確認しています。

✕ NG例:「オンコールはできれば避けたいです。」(正直すぎて、採用側への配慮がない印象)

○ OK例:「夜間のオンコール対応については、職場のルールに沿って対応できるよう準備したいと思っています。頻度や実際の対応件数など、入職前に詳しく教えていただけると助かります。」

→ ポイント:拒否するのではなく、「理解した上で確認したい」というスタンスが好印象です。逆質問のタイミングで詳細を確認することを事前に宣言することで、誠実さも伝わります。


Q5:「ターミナルケア(看取り)への関わりについて、お考えをきかせてください。」

訪問看護では、看取りへの対応が求められる場面があります。特にターミナルケアに力を入れているステーションでは、この価値観への共感を確認されることがあります。

✕ NG例:「あまり経験がないので、正直不安です。」(経験がないこと+不安のみで終わってしまう)

○ OK例:「病棟での看護の中で、亡くなる患者さんのそばに寄り添う経験をしてきました。在宅での看取りはご本人・ご家族の意向を尊重しながら最期まで支える場だと理解しています。経験が浅い部分もありますが、そこから逃げずに向き合い、チームと連携しながら学んでいきたいと思っています。」

→ ポイント:経験がなくても「向き合う姿勢」を伝えることが大切です。また、「チームと連携する」という言葉は、訪問看護が孤独な仕事ではなくチームで支え合うものだという理解を示しており、高く評価されます。


看護師転職|健診センターの面接でよく聞かれる質問トップ5と回答例

健診センターは「予防医療・健康管理」を軸とした職場です。面接では、健診業務への適性・ルーティン業務への姿勢・コミュニケーション力などが見られます。

Q1:「採血の経験はどのくらいありますか?苦手な方はいらっしゃいますか?」

健診センターの看護師の主な業務のひとつが採血です。件数が多く、スピードと正確性が求められます。

✕ NG例:「採血はそれほど得意ではなくて、時間がかかってしまうことがあります。」(弱点だけで終わる)

○ OK例:「病棟で日常的に採血を行っていました。難しい血管の方への対応も経験しており、正確さを意識しながら取り組んできました。健診では件数が増えることで、さらにスキルアップできると思っています。」

→ ポイント:健診センターでは1日数十件の採血を行うことも珍しくありません。経験をアピールしつつ、「多数こなすことへの意欲」を加えると好印象です。

🙋 私が健診センターで感じたこと
健診センターに勤めていたとき、最初の1〜2週間は採血のスピードに戸惑いました。病棟とは違い、次々と受診者の方が来るので、テキパキ動く練習が必要でした。面接でもその点を正直に話したところ、「最初はみんなそうです。慣れれば大丈夫ですよ」と前向きに受け止めてもらえました。完璧な回答より、誠実な回答が大事だと実感した経験です。

Q2:「健康への関心や、予防医療についてどのようなお考えをお持ちですか?」

健診センターは「病気になる前に予防する」という考え方が根本にあります。面接官は、この価値観への共感があるかを確認しています。

✕ NG例:「健診は大切だと思います。」(薄い・具体性がない)

○ OK例:「病棟で急性期の患者さんに関わる中で、“もっと早く医療につながっていれば"と感じる場面が多くありました。予防や早期発見が、その人の人生を大きく変えると実感してきました。健診センターで、受診者の方の健康を守る入り口を担いたいと思っています。」

→ ポイント:病棟経験を「なぜ予防医療に関心を持ったか」という文脈でつなげると、説得力のある志望動機になります。


Q3:「同じ業務の繰り返しになることもありますが、苦にならないですか?」

健診センターは、採血・問診・血圧測定など定型的な業務が多い職場です。「ルーティン業務を苦に感じないか」を確認しています。

✕ NG例:「刺激がある職場が好きなので、正直なところ少し不安です。」(本音が裏目に出る)

○ OK例:「定型業務をこなすことで、一人ひとりの受診者の方に丁寧に向き合える時間が生まれると思っています。業務が安定していることで、質の高いケアを継続的に提供できる環境だと捉えています。」

→ ポイント:「同じことの繰り返し=つまらない」ではなく、「安定した業務=丁寧さを保てる環境」というリフレーミングが有効です。


Q4:「問診や保健指導の経験はありますか?」

健診センターによっては、採血だけでなく問診・保健指導・特定保健指導まで業務の範囲が広いことがあります。

✕ NG例:「問診の経験は特にありません。」(経験ゼロで終わる)

○ OK例:「病棟でのアナムネ聴取(入院時の問診)は経験があります。患者さんの話をしっかり聞きながら必要な情報を引き出すことは、問診業務にもつながると思っています。保健指導については未経験ですが、勉強しながら取り組んでいきたいと思っています。」

→ ポイント:「経験がない」とだけ言わず、「近い経験があり、学ぶ意欲がある」という形でまとめましょう。


Q5:「短時間で多くの受診者の方に対応することについて、どのようにお考えですか?」

健診センターは時間管理がシビアな職場でもあります。効率よく動ける人材を求めています。

✕ NG例:「丁寧さを大切にしたいので、スピードを重視するのは難しいかもしれません。」(職場の特性とズレている)

○ OK例:「スピードと丁寧さは両立できると思っています。病棟でも複数の患者さんを同時に担当し、優先順位をつけながら動くことに慣れています。健診の流れを早く習得して、スムーズに対応できるよう努めます。」

→ ポイント:「スピード=雑になる」という思い込みを払拭し、「効率と丁寧さのバランス」を意識していることを伝えましょう。


訪問看護・健診センター共通の質問と答え方

職場によらず、ほぼすべての面接で聞かれる質問があります。ここでは、訪問看護・健診センター双方に対応できる答え方を解説します。

「自己PRをしてください」

自己PRは、「自分の強み+それが職場でどう活かせるか」という構成で話すのが基本です。

○ OK例(訪問看護向け):「私の強みは、患者さんの話を丁寧に聞き、その方の背景や生活環境を理解した上でケアを考えることです。病棟では、退院後の生活を見据えた患者教育に力を入れてきました。訪問看護でも、ご本人・ご家族の想いに寄り添いながら、生活の中に溶け込むケアを実践したいと思っています。」

○ OK例(健診センター向け):「私の強みは、短時間でも受診者の方に安心感を与えられるコミュニケーションです。採血や処置の際に声かけを大切にすることで、緊張を和らげる工夫をしてきました。健診センターでも、限られた時間の中でできる心遣いを続けていきたいと思っています。」

💡 自己PRの鉄則
「コミュニケーションが得意です」だけでは弱い。「病棟でこういうことをした→その職場でこう活かせる」 という具体的なストーリーに仕上げることが大切です。

「5年後・10年後のキャリアビジョンは?」

「長く働けるか」「成長意欲があるか」を確認するための質問です。転職を繰り返す人材と思われないよう、その職場での成長ストーリーを描いて答えましょう。

○ OK例(訪問看護向け):「まずは訪問看護師として基礎をしっかり固めたいと思っています。経験を重ねた上で、ケアマネジャーや認定看護師など、在宅分野でのキャリアアップも視野に入れています。」

○ OK例(健診センター向け):「健診の現場で経験を積みながら、保健指導の質を上げていきたいと思っています。産業保健や地域保健との連携にも関心があり、幅広く予防医療に貢献できる看護師になるのが目標です。」


Web面接・オンライン面接への対応

コロナ禍以降、訪問看護ステーションでも健診センターでも、一次面接をZoom・Google Meet・Teamsなどで実施するケースが増えてきました。在職中で日中の時間が取りづらい方にはありがたい面もありますが、対面とは違った準備が必要です。

💡 Web面接で気をつけたい5つのポイント

① 通信環境を事前にチェック 当日になって接続が不安定だと、それだけで印象を落としかねません。前日までに同じ場所・同じ機器でテスト接続を済ませておきましょう。

② 背景はシンプルに 壁や本棚を背に、生活感の少ない場所がベスト。バーチャル背景を使う場合は、動きの少ない無地のものを選びます。

③ 照明は顔の正面から 逆光になると表情が見えづらくなります。窓を背にせず、顔の正面に光が当たる位置にカメラを設置しましょう。

④ カメラ目線を意識 画面の相手を見ると目線が下がります。話すときはカメラレンズに視線を向けると、相手に「目を見て話している」印象を与えられます。

⑤ 服装は対面と同じ意識で 画面に映るのは上半身が中心ですが、立ち上がる場面もあり得ます。下も含めて、対面面接と同じ服装で臨むのが無難です。

Web面接でも、聞かれる質問内容や答え方の本質は対面と変わりません。「事前準備」と「環境チェック」を丁寧に行うことで、自宅からでも自信を持って臨めます。

Web面接の準備や当日のトラブル対応については、看護師のWeb面接対策完全ガイド で環境設定から失敗パターンまで詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。


転職理由の伝え方:ネガティブをポジティブに変換する

転職理由は、面接でほぼ必ず聞かれる質問です。「夜勤が辛い」「人間関係が嫌だった」「給料が低かった」という本音を、そのまま伝えることは避けましょう。ただし、嘘をつく必要もありません。本音の「裏にある理由」を言語化することが大切です。

ネガティブ→ポジティブ変換の例

本音(言ってはいけない)面接での伝え方(ポジティブ変換)
夜勤が辛い生活リズムを整えながら長く看護師を続けられる環境を求めている
人間関係が辛かったチームワークを大切にできる職場で働きたいと思うようになった
忙しくてケアの質が下げられた一人ひとりの患者・利用者に丁寧に関われる環境を求めている
給料が低かったスキルに見合った評価をされる環境で働きたい
体力的に限界だった長く看護師として活躍し続けるために働き方を見直したかった
⚠️ 前職・前々職の悪口はNG
「前の職場は〇〇が悪かった」という言い方は、面接官に「この人は環境のせいにするタイプかもしれない」という印象を与えます。批判ではなく、「自分がどうなりたいか」という未来の話に切り替えましょう。

転職面接の逆質問でアピールする方法|訪問看護・健診センター別の質問例

面接の最後に「何かご質問はありますか?」と聞かれたとき、「特にありません」と答えてしまうのはもったいないです。逆質問は、入職への意欲・職場研究の深さ・思考力をアピールする絶好のチャンスです。

逆質問を考えるときの原則

事前にホームページ・求人票で確認できることは聞かない——これが最も大切なポイントです。サービス内容・営業時間・提供メニュー・対象エリアなど、調べれば分かることを聞いてしまうと「下調べが浅い」という印象になります。

逆に評価される質問は、HPには載っていないけれど、実際にそこで働き始めたら課題になりそうなことです。教育体制の中身・困難事例への対応・スタッフ間の連携・職場の価値観など、「働く人にしか分からない情報」を聞くことで、入職後をリアルにイメージしている姿勢が伝わります。

訪問看護向けの逆質問例

  • 「新人がオンコールデビューするまで、どのようなステップで経験を積んでいくのでしょうか?」
  • 「困難事例(医療依存度の高い方・ご家族との関係調整など)が出たとき、ステーション内でどのように相談・共有されていますか?」
  • 「主治医や他職種(ケアマネ・ヘルパー等)との連携で、御ステーションが大切にしているスタンスはありますか?」
  • 「スタッフの方が長く続けられている理由として、皆さんはどんな点を挙げられていますか?」
  • 「今後ステーションとして強化していきたい分野(小児・精神・ターミナルなど)があれば教えていただけますか?」

健診センター向けの逆質問例

  • 「入職後の研修は、どなたがどのような流れで指導してくださるのでしょうか?」
  • 「繁忙期の業務量のピークを乗り切るために、チームで工夫されていることはありますか?」
  • 「健診後の精密検査勧奨や保健指導など、受診者のフォローでセンターが大切にされていることは何でしょうか?」
  • 「業務改善や新しい仕組みの導入について、スタッフからの提案はどのように扱われていますか?」
  • 「長く勤めているスタッフの方は、どのような点に魅力を感じて続けておられますか?」
逆質問のNG例(HPで分かることは聞かない)

HPで調べれば分かることはNG ✕「どんなサービスを提供されていますか?」 ✕「対象エリアはどこですか?」 ✕「健診メニューには何がありますか?」

初回面接で条件面を踏み込みすぎるのもNG ✕「給料はいつ上がりますか?」 ✕「有給はとりやすいですか?」 ✕「残業はどのくらいありますか?」

→ 条件面の確認は最終面接や内定後のタイミングで。初回面接では「仕事の中身」「働く人」「職場の価値観」など、HPには書いていない働くうえでの課題に焦点を当てた質問が好印象です。


NG回答例と改善パターン:よくある失敗を防ぐ

ここでは、転職面接でありがちな失敗パターンと、その改善例をまとめます。面接前に確認しておくと、うっかりミスを防げます。

NG①:「特にありません」で終わる

「自己PRをしてください」と言われたのに「特に取り柄はないですが…」と始めてしまう。

→ 改善:どんな小さなことでも、「経験+気づき+職場での活用」の3点セットで話す準備をしておきましょう。

NG②:話が長すぎる

「それはどういうことですか?」と聞いてもいないのに、背景説明から延々と続ける。

→ 改善:質問への回答は最初に結論を言う(PREP法:結論→理由→具体例→結論)。1つの質問への回答は1〜2分程度を目安に。

NG③:前職の愚痴・批判が出てしまう

「前の職場は残業が多くて、上司もあまり理解がなくて……」

→ 改善:前職への不満は一切出さず、「自分がなりたい姿・目指したい職場の形」に言い換える。

NG④:「できます」と言い切りすぎる

「採血は何百件でも大丈夫です」「夜間対応もいつでもできます」と根拠なく言い切る。

→ 改善:「経験があり対応できると思っている」「慣れれば問題なく対応できる自信はあるが、最初はご指導いただきながら取り組みたい」という誠実な言葉のほうが信頼感がある。

NG⑤:身だしなみや礼儀がおろそか

内容がよくても、服装・言葉遣い・入退室のマナーで印象が大きく変わります。面接当日の準備は前日までに済ませておきましょう。


面接当日の準備チェックリスト

面接が終わってから「しまった!」とならないよう、前日・当日の確認事項をリストにまとめました。

面接前日の準備(対面)
  • 履歴書・職務経歴書を再度確認(提出した内容と一致しているか)
  • 志望動機・転職理由・自己PRを声に出して練習する
  • 逆質問を3つ以上用意しておく
  • 職場の場所・最寄り駅・所要時間を再確認
  • 当日の服装(スーツ or 清潔感のある服)・鞄・靴を準備
  • 持参物の確認(応募書類のコピー・筆記用具・身分証明書など。印鑑は近年「不要」とする職場が増えていますが、念のため案内に従って準備)
  • 睡眠をしっかり取る
Web面接前日の準備
  • 使用するアプリ(Zoom・Meet・Teamsなど)を事前にインストール・動作確認
  • カメラ・マイク・スピーカーが正常に動くかテスト
  • 通信環境(できれば有線または安定したWi-Fi)を確保
  • 背景・照明・カメラの高さを調整しておく
  • 履歴書・職務経歴書を手元にプリントアウトまたは別画面で表示できるようにしておく
  • スマホ通知をオフにし、家族にも面接時間を共有しておく
面接当日の行動
  • 開始の10〜15分前に到着(早すぎず遅すぎず)
  • 携帯電話はマナーモードまたは電源OFF
  • 入室前にノックを3回・「失礼します」と言ってから入る
  • 勧められてから着席する
  • 話すときは面接官の目を見る(見つめすぎず、自然に)
  • 話は結論から始め、簡潔に伝える
  • 退室時は「ありがとうございました」とお礼を忘れずに

詳しい面接マナーや書類作成については、面接マナー完全版 も参考にしてみてください。また、訪問看護師への転職を考えている方は 訪問看護師転職ガイド、健診センターへの転職を検討している方は 健診センター転職ガイド もあわせてご覧ください。


看護師転職の面接に関するよくある質問(Q&A)

Q. 転職回数が多いと面接で不利になりますか?

A. 回数が多いこと自体より、「なぜ転職したか」の説明が重要です。それぞれの転職にキャリア上の理由があれば、しっかり説明することで理解してもらえることも多いです。「スキルを広げたかった」「家族の事情があった」など、正直かつポジティブな言葉で伝えましょう。転職回数より、「ここで長く働きたい」という意欲を示すことに集中してください。

Q. 年齢が高め(40代以上)でも訪問看護・健診センターの面接で採用されますか?

A. はい、可能です。特に訪問看護は経験豊富な看護師を求めているステーションが多く、40〜50代での転職例も珍しくありません。「病棟での長い経験を活かせる」という強みを前面に出して臨みましょう。健診センターも同様で、受診者の方への安心感という面では経験年数がむしろ強みになります。

Q. 面接で「給料や休日」の条件を聞いていいですか?

A. タイミングが大切です。初回面接では職場の仕事内容や環境への関心を優先し、条件面の詳細は「内定後」または「最終面接」のタイミングで確認するのがスムーズです。求人票に載っていない情報(昇給の実績・有給取得率など)はそのタイミングで確認しましょう。

Q. 訪問看護の面接でオンコールについて正直に「できる日・できない日がある」と言っていいですか?

A. 正直に伝えることは大切ですが、伝え方に工夫が必要です。「週に〇日は対応可能です」「子どもの学校行事がある月は事前に相談させてください」など、具体的かつ相談ベースで話すことで、誠実さと前向きな姿勢の両方を伝えられます。

Q. 面接当日に緊張してしまって、うまく話せなかった場合はどうすればいいですか?

A. 面接後にお礼のメールを送ることで、補足のアピールができる場合があります。「本日はお時間をいただきありがとうございました。緊張してしまいうまくお伝えできなかった点もございましたが、〇〇について改めてお伝えしたく…」という形で、誠実に補足することができます。また、職務経歴書や履歴書に書いてある内容は面接官も読んでいます。話せなかった分は書類でカバーできていると考えて、気持ちを切り替えましょう。


まとめ|看護師の転職面接は「準備した人が勝つ」

とし とし

訪問看護師・健診センターの面接は、病棟とは少し違うポイントを押さえておくだけで、格段に答えやすくなります。どんな質問が来ても「なぜこの職場を選んだか」「この職場で自分はどう役に立てるか」という2点を軸にして話すことができれば、ほとんどの質問に対応できます。

面接は、自分を売り込む場であると同時に、「この職場が自分に合っているかを確認する場」でもあります。一方的に「採用してもらわなければ」と緊張するのではなく、「自分もこの職場を見させてもらっている」という気持ちで臨むと、自然体で話しやすくなります。

私自身、訪問看護師への転職面接でも健診センターへの転職面接でも、最初は緊張でうまく話せないことがありました。でも、準備を重ねるうちに「自分の言葉で話せる」という感覚が出てきて、だんだん落ち着いて面接に臨めるようになっていきました。

読者 読者

面接って「どれだけ準備したか」が本当に大切なんですね。今日から少しずつ練習してみます!

ぜひ、声に出して練習してみてください。答え方を「頭で考える」だけでなく「口に出す」ことで、本番でもスムーズに言葉が出てきます。

転職活動の書類準備については 職務経歴書の書き方 も参考にしてください。また、産業保健師(企業看護師)への転職を検討中の方は 産業保健師の面接で実際に聞かれた質問10選 で職場別の対策を解説しています。万全の準備を整えて面接に臨んでください。応援しています。


出典・参考

  • 厚生労働省「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第37号/訪問看護ステーションの人員・運営基準)
  • 厚生労働省「健康保険法」「介護保険法」(訪問看護費用の算定・サービス提供の根拠法令)
  • 厚生労働省「高齢者の医療の確保に関する法律」(特定健康診査・特定保健指導の根拠法)
  • 厚生労働省「労働安全衛生法(一般健康診断)」「健康増進法(市町村健診)」(健診業務の根拠法令)
  • 公益社団法人 日本看護協会「看護職の倫理綱領」(2021年改訂版)
  • 厚生労働省「令和5年度衛生行政報告例(就業医療関係者)」(訪問看護ステーション数・訪問看護師数の統計)

※本記事は2026年5月時点の情報および、筆者(とし)の訪問看護師・健診センター・産業保健師としての実体験をもとに作成しています。面接で問われる内容は施設・地域によって異なるため、求人票や面接案内をあわせてご確認ください。